こころの病気について
毎日気分が落ち込んでいます。これって「うつ」なんでしょうか?
毎日気分が落ち込んでいるのは辛いですね。ほかの症状(夜眠れない、食欲がない、今まで楽しめていたことにもやる気が起こらない、体の症状が治らないなど)もありませんか。症状や程度は様々ですが、うつ病の可能性があります。
職場の人に「うつじゃない?」と言われました。精神科に受診した方がよいのか悩んでいます。
医学的に「抑うつ症状」と言われる症状は、うつ病、双極性障害、適応障害、発達障害などさまざまな病気から起こります。病気によって、また重症度によって治療方法も変わります。治療は早い段階で行った方が、早く改善します。また症状が軽ければ、治療の必要がない場合もあります。それを確認するという意味でも、早めの受診をし、相談されてみてはいかがでしょうか。
職場の人間関係が辛くて夜眠れません。私ってメンタルが弱いのでしょうか?
人間関係が辛くて眠れないことは誰しもあり得ます。その時その時のご自分や周囲の状況もあり、一概にメンタルが弱いとはいえないと思います。
受診・治療について
受診するときは予約が必要ですか?
はい、予約制です。初めて当院を受診される方は、まず電話でお問い合わせください。
仁大駅前クリニックまたは仁大病院に通院歴のある患者さまでも、いったん中断されている方は電話でのお問い合わせをお願いしています。通院継続の方は、受診時に次回の予約をお取りしています。
担当医制ですか。どのように決まりますか。変更はできますか?
はい、原則同じ医師が担当しています。初診の診察医が担当しますが、時間が合わなくなったなど不都合があれば変更は可能です。当院には複数の医師がおります。現在の担当医あるいは受付にご相談ください。
診察の待ち時間は長くなりますか?
受付順に診察をさせていただいておりますが、状況に応じて順番が前後する場合があります。また、時刻の予約は原則行っておりませんので、お待たせ時間が長く感じられる方もいらっしゃいます。御多用でお急ぎの方は、受付時に概ねの見通しをお尋ねください。
精神安定薬や睡眠薬を常習化すると、体に負担がかかりませんか?
精神科に関わらず、薬剤は最小限にとどめることが望ましいですね。しかし、症状によっては精神安定薬や睡眠薬を続ける必要があります。医師は診察の上、個人に合わせた適切な薬剤を考え、患者さまに提案しながら体に負担が少ないように副作用にも注意しています。
発達障害は、精神科に受診して治るものなのでしょうか?
発達障害には、注意欠陥多動性障害(ADHD)やアスペルガー症候群、広汎性発達障害など、色々な種類があり、個人差や障害の程度もさまざまです。 薬物療法が有効なものもあれば、精神療法が有効なものもあります。 治療内容は、患者さまの状況や症状に応じて、患者さまと確認しながら決めていきたいと思います。まずは、お気軽にご相談ください。
セカンドオピニオンとして受診することはできますか?
はい、受診可能です。通院中の主治医から紹介状を書いてもらい、当院にて初診の予約をお取りください。なお、セカンドオピニオンは保険適用外(全額自費)となりますのでご了承ください。
リワーク・デイケアについて
デイケアって何ですか?
精神疾患をお持ちの患者さまの安定した日常生活や社会復帰を目的とした通所型リハビリテーションです。
決まった時間に通所することで生活リズムが安定し、創作活動やスポーツといった適度な活動により、体調の安定を維持し、基礎体力をつけることもできます。看護師、作業療法士、臨床心理士、精神保健福祉士といったスタッフが、患者さまの困りごとやご意向をききながら、サポートさせていただきます。
リワーク(復職支援プログラム)って何ですか?それを利用しないと復職はできませんか?
うつ病や気分障害などで休職中の方の、復職に向けたリハビリを行うプログラムです。リワークを利用しないと復職ができないということはありませんが、自宅療養だけではご自身の症状や働き方に合わせた再発予防策を見つけるのは難しく、自宅療養からいきなり復職というのは、体力面でも不安があるかと思います。リワークでは、グループ活動や心理療法といったさまざまなプログラムを通じてご自身のストレスや問題に気づき、復職後の対処法についても考えていきます。
見学は可能ですか?
見学希望の方は一度ご連絡の上、受診されてからのご案内となります(ただし連携先の仁大病院、ルーセントジェイズクリニック、LMMの受診歴がある方は除きます)。
どのような方が参加していますか?
リワークというのは、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムともいいます。基本的には、メンタル的な理由により休職中で、なおかつ復職を希望されている方が対象となります。
会社に在籍していないと利用できませんか?
当クリニックのリワークプログラムは失職されている方を受け入れていませんが、デイケアに参加し、就労に向けた準備を行うことが可能です。デイケアは週に何回からでも利用可能で、リワークプログラムは生活リズムが整っている方が対象です。
1日にかかる時間はどれくらいですか? 週何日くらい、通うものなのでしょうか?
施設によって多少異なりますが、最終目的は仕事に復帰することですから、一般的に勤務時間とほぼ同等の活動時間を目指していきます。ただ個人差などもありますので、症状や状況に合わせて、担当スタッフと相談しながら進めていくと良いでしょう。
かかる費用は1日当たり、どれくらいですか?
リワークには「医療機関」「地域障害者職業センター」「企業内」の3種類があり、それぞれ費用は異なります。医療機関で行われるリワークは医療保険適用となり、1日2,500円程度になります。ただし、診察や処方、心理検査の有無などによって金額は変動します。補助制度などもありますので、リワークに参加される場合は、利用する施設に確認することをお勧めします。
復職までにどれくらいの期間、リワークに参加すれば良いですか?
個人差がありますので一概には言えませんが、平均すると、3~7ヶ月程度です。短期間で無理に職場復帰しても、また症状が再発しては逆戻りです。早く復帰したい気持ちは分かりますが、焦ったりせず、しっかりと復職への準備をすることが何よりも大切です。
※リワーク研究会HPの患者・家族向けページを参照してください。
利用するには、どうすれば良いですか?
まずは医師を受診していただき、最適な方法を一緒に考えます、当クリニックは原則、予約制なので、あらかじめ電話で予約してから来院してください。
なお、転院の方は紹介状やお薬手帳などをご持参ください。
入院について
入院をしたいのですが、どうしたらよいですか?
まずは当院担当医の受診時に御相談ください。空床などの確認、調整後に病院に行き、入院手続きをしていただくことになります。
家族としては入院を希望しますが、本人が嫌がっています。どうしたらよいでしょうか?
診察後、御本人の同意を得て入院されるのが望ましいですが、病状によって拒否されることはあり得ます。その場合は御家族の同意を確認したうえで入院することは可能です。しかし、御本人の来院が困難で診察ができない場合は、残念ながら当院での対応は致しかねます。